
大手IT企業の間でAI人材の争奪戦が激化する中、米アップルのAI部門で上級幹部を務めるロビー・ウォーカーが退社することが明らかになりました。
米アップルの人工知能(AI)部門で上級幹部を務めるロビー・ウォーカー氏が、同社を退社することが分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。アップルではAI人材の流出が続いている。 https://t.co/JaOQ5J6Czq
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) September 12, 2025
ロビー・ウォーカーは、AI部門トップのジョン・ジャンナンドレアの直属の部下として、音声アシスタント「Siri」の検索機能や質問応答の開発を指揮していました。
その後、ロビー・ウォーカーは「Siri」の担当を離れ、AIを活用したウェブ検索ツールの開発に取り組む幹部の一人となりました。
この検索ツールは、パープレキシティやChatGPTに対抗するために開発されており、社内では「ワールド・ナレッジ・アンサーズ」と呼ばれ、「Siri」に組み込まれる予定です。
アップルは来春の導入を目指しており、将来的にはiPhoneのホーム画面から利用できる検索機能「スポットライト」や、ウェブブラウザー「Safari」への搭載も検討しているとのことです。
◯アップル、Siri向けAI搭載検索ツールを来年投入-OpenAIに対抗
現在、アメリカのIT大手はライバル企業に対抗するため自社AIの開発に注力し、優れた人材の確保をめぐって熾烈な争奪戦を繰り広げています。
そんな中、アップルは生成AIの分野で出遅れており、人材を確保するどころか逆に他社への流出が続いており、7月にはAIモデル責任者のルオミン・パンがメタに引き抜かれたと報じられました。
メタは、ルオミン・パンに年俸数千万ドル(数十億円)を提示したとみられ、新たな「超知能」開発チームの結成に向けて、OpenAIやアンソロピックからも次々と人材を引き抜いています。
◯Meta、アップルからも主要AI人材を引き抜き–年俸数十億円か
人類の幸福と発展につながる先端テクノロジーの開発が進んでいきますことを心から祈ります。
◯アメリカのAI新興企業『アンソロピック』、著作物を不正利用されたと作家らが訴えた裁判で15億ドル(約2200億円)を支払う和解案に合意

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