
北海道倶知安町で中国人オーナーが違法に大規模開発を行っている問題で、付近の土地に巨大なミネラルウォーター工場を建設する計画も進められていることが新たに判明しました。
羊蹄山の麓では、道の許可を受けないまま約3.9ヘクタールの森林が伐採され、都市計画法に基づく申請もないまま開発が進められるなど、これまでに7件の違法行為が指摘されています。
伐採や工事を進めていたのはJWB株式会社で、行政から再三にわたって指導を受けたにもかかわらず、その後も無許可で工事を続けていました。
計画の全貌は明らかになっていないものの、違法伐採の現場からわずか1キロほどの場所に巨大なミネラルウォーター工場を建設する案が浮上しており、中国語で書かれた計画書が地元の関係者に出回っていたとのことです。
JWBの子会社「T社」の元関係者は、北海道テレビの取材に応じ、開発の実態について「数年前からエリア一帯を買収というか地上げをどんどん進めていたという話で、ある程度まとまってきたので、そこにリゾートというか別荘街を作って、超富裕層が仲間内で持ってもらうみたいな計画。8年ぐらいかけて十数棟から建てていきたいみたいな計画だ」と話しました。
工事を請け負ったT社は当初、申請を出す予定でしたが、図面の遅れや構造計算の難航で手続きが進まず、JWBから『できないなら別の会社に頼む』と強い圧力を受けた結果、『やるしかない』と判断して無許可のまま工事を始め、その後も申請を提出しなかったとのことです。
JWBの代表は中国から来日したとみられる男性で、羊蹄山の麓の開発にあたり、関東から在日中国人をチームで呼び寄せたり、中国本土から労働者を招いたりしているそうです。


T社の元関係者は、「ビッグボス」と呼ばれる別の中国人がこうした開発を主導しているとも明かしており、羊蹄山を利用してインバウンド需要を取り込み、ミネラルウォーター工場も富裕層向けの見学施設とする計画だったと話しています。
元関係者はT社から違法伐採など一連の責任を押し付けられた挙句、損害額1億5000万円の補填を求められており、「この工事全て僕も携わっていたので、悪くないとは全然言わないですし、業者とかの手配とかも全部やってきましたけど」「全て会社の中で全部話し合って方向性も決めていたし、僕の一存で何かを決定したということは本当になくて、あくまで会社の上層部だったりとか、JWB株式会社も含めて会議をやっていた。その中でこういった結果になったものを、全てこちらに押し付けられるというのもちょっとおかしな話なのかなと本当に思っています」と心境を吐露しています。
現在、北海道はJWBとT社に工事停止を勧告しており、T社はこれを受けて今月4日、工事再開に向けた是正計画書を提出しました。
今後は10月以降に住民説明会を開き、12月までに必要な許可申請を行う予定で、道が工事再開を認めるかどうか判断することになります。
卑劣な侵略行為や違法開発の実態がすべて明らかにされ、誰もが安心して暮らせる社会となりますことを心から祈ります。
◯【侵略】北海道知事・鈴木直道、中国人の無許可森林伐採を容認 「知事がその事例ごとに判断するということはなかなかない。逆に訴えられます」
コメントを書く