【衰退する日本経済】酪農業、倒産件数と負債総額ともに過去最高を記録 生産コストが上昇

【衰退する日本経済】酪農業、倒産件数と負債総額ともに過去最高を記録 生産コストが上昇

今年1月から7月までの酪農業の倒産件数と負債総額が、ともに過去最悪を記録したことが分かりました。

2025年1月から7月の酪農業の倒産件数は10件で、前年同期の約2.3倍に急増し、統計開始の2006年以降で最多となったほか、負債総額も76億400万円と前年同期比で約35倍に膨らみました。

農林水産省のデータによると、2024年度の生乳1キロ当たりの総合乳価は122.3円で、飼料など生産資材の高騰を背景に上昇傾向が続いているとのことです。

◯乳価とは?10年間の推移や生乳需要との関係性を解説

倒産の原因別では、他社倒産の影響が6件、販売不振が2件、運転資金不足が1件、過去の経営不振の影響が1件となっており、酪農家の高齢化や後継者不足も深刻な課題とされています。

また、今年は猛暑が続いたため、乳量や繁殖機能を維持するための牛舎の送風・換気・給水などへの設備投資も増えており、酪農家の負担は一段と重くなっています。

こうした中、牛乳の消費量も減少傾向が続き、2023年度の1人当たり消費量は24.8リットルにとどまり、2年連続の減少となっています。

先月には、倉敷市阿知のファーマーズホールディングスが資金繰りに行き詰まり、12の牧場や関連会社とともに総額約90億8470万円の負債を抱え、民事再生法の適用を申請したと報じられました。

◯倉敷市のファーマーズHDなど12社 裁判所に民事再生法の適用申請 負債計約91億円【岡山】

日本全体が活気を取り戻し、豊かな経済社会が築かれますことを心から祈ります。

◯【日本経済の衰退】各業界で倒産や廃業が止まらず 酪農家の戸数が1万戸割れ 半数が離農を検討 美容室や居酒屋の倒産件数も過去最多を記録

◯日本で消費される乳製品の38%が輸入品であることが判明 今年度も13万7000トンの乳製品の輸入が決定 北海道の酪農家はそれとほぼ同量の生乳を廃棄

◯外国人農家が急増、中国人向け野菜で年商5億円を稼ぐ中国人も 幸福実現党と参政党は、農業の新規参入の障壁を低くし「世界で稼げる農業」を目指す

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