
「グーグルマップ」に投稿された口コミで名誉を傷つけられたとして、歯科医院の院長が米グーグルに削除を求めた訴訟で、東京高裁は23日、一審判決を取り消し、投稿の削除を命じる判決を言い渡しました。
グーグルマップの口コミでの名誉棄損を認定、米グーグルに投稿削除命令…東京高裁https://t.co/NoyXtyelzS#ニュース
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) July 23, 2025
口コミの対象となったのは甲府市の歯科医院で、院長は「十分な説明や検査なしに銀歯を取り、歯を削ろうとする歯医者に驚いた」などとする2件の口コミによって名誉を傷つけられたとして、2023年に提訴し、投稿の削除を求めていました。
東京高裁は、名誉毀損を理由に削除を求める場合、投稿が真実でないことの証明が必要とした上で、医院側が治療前に問診や検査を行っていると説明しており、その説明が虚偽とまでは言えないと判断しました。
その結果、投稿の内容は真実とは認められず、不適切な診療を行っているかのような印象を与えて社会的評価を低下させるものだとして、名誉毀損にあたると結論づけました。
一審の東京地裁は昨年11月、投稿はあくまで主観的な不満を述べたものにすぎず、社会的な評価を低下させるものとは言えないなどとして請求を棄却していましたが、高裁はこの判断を覆しました。
この判決を受け、ネット上では「Googleマップの病院口コミは誹謗中傷だらけだ」との指摘や、同業者による営業妨害目的の書き込み、本来は評判の良い病院にも中傷的な口コミが付くケースがあるとの声が次々と上がっています。
しかし、実際に声を上げて裁判にまで至るケースはごく一部にすぎず、泣き寝入りするケースも少なくないと見られています。



悪質な誹謗中傷への対策が徹底され、誰もが安心して利用できるネット環境が整備されますことを心から祈ります。
◯【殺人アプリ】Googleマップが崩落した橋を通るようナビ、男性3人が15メートル下に転落して死亡
◯韓国のゲーム会社と出版社がGoogleに対し集団訴訟 Googleのアプリ内決済システムを強制、最大30%の手数料で損害、最大10兆ウォン(約1兆650億円)を請求
◯【言論弾圧の報い】アメリカ司法省、Googleの主要な広告関連事業を分割・売却すべきと要求 Google解体が現実に近付く
コメントを書く