中国に工場を持つEVメーカーが、次々と大規模なリストラを行なっていることが判明しました。
2015年創業の「理想汽車(リ・オート)」は、中国新興EVメーカー「御三家」の一つとされていますが、今年3月に2024年の販売目標を下方修正したほか、同時にリストラも進めています。
同社の従業員は約3万1600人で、このうち18%にあたる5600人以上がリストラの対象となっています。
理想汽車は、今年3月に新モデルの「Mega」を発表しましたが、55万9800元(約1200万円)と高額なため、売れ行きが悪く、販売目標を月8000台から2000台と従来の4分の1にまで引き下げました。
厳しい価格競争に対応するための大幅なディスカウントや、販売不振、株価の変動も相まって、理想汽車の創業者「李祥(リー・シャン)」の保有資産は、わずか1ヶ月あまりで100億ドル(約1兆5000億円)からほぼ半減したと報じられました。
また、「比亜迪(BYD)」も、第1四半期のEV販売台数が、前期比で43%減少したほか、価格競争のために大幅な値下げを余儀なくされ、社内で厳しい業績管理策を導入しているとのことです。
ホンダ自動車も、中国での販売台数の落ち込みを受け、合弁会社の工場で希望退職を募集し、人員削減を行うことを明らかにしています。
さらに、テスラの中国支社も、ライバル企業との競争激化に加え、消費者心理の冷え込みが影響し、中国の従業員のうち50%を削減する見通しです。
これまで中国では次々とEVメーカーが誕生しましたが、BYDや理想汽車などの数社を例外に軒並み倒産し、在庫も山のように残っていると言われています。
不動産大手「中国恒大集団」は、EV車部門を立ち上げ、製造に乗り出したものの、わずか900台しか売れずに倒産、伊藤忠商事が出資したEVメーカー「奇点汽車」に至っては、一台も生産・販売できないまま倒産しました。
◯【河野太郎の親戚】『伊藤忠商事』が出資した中国EVメーカー『奇点汽車』3300億円の資金調達をし、一台も生産・販売することなく倒産
中国は、EV車を普及させることによって、世界の自動車市場でのシェア獲得を試みてきましたが、EV車の安全リスクや環境への悪影響など、様々な問題が表面化しており、今後は脱EVシフトの流れが強まっていく可能性があるともみられています。
Chinese-made Li Auto (#理想汽車) demonstrates self-driving…… oops!#SelfDriving pic.twitter.com/zhVGvdDA8Q
— Inconvenient Truths by Jennifer Zeng (@jenniferzeng97) March 26, 2024
世界中の人々が、安心安全な生活を営むことができますことを心から祈ります。
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◯元東京都知事・舛添要一が「時代遅れのガソリン車に乗る日本人に比べ、最先端のEVに乗る中国人は凄い、日本は見習うべき」と主張
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