近年、イギリス政府は中国によるスパイ工作の懸念から、安全保障上のリスクを理由に様々な面で規制を強化しています。
そんな中、イギリスの諜報当局が、政府公用車や御料車の一斉調査を行ったところ、中国のサプライヤーから輸入された自動車部品の内部に、位置情報を送信できる追跡デバイス(SIMカードなど)が埋め込まれていたことが明らかになりました。
情報筋が「 inews.co.uk 」に語ったところによると、発見されたSIMカードは車両の動きを追跡し、データを中国の国営サプライヤーに送り返すことができるとのことです。
また当局は、車をナットからボルトに至るまで徹底的に解体したそうですが、「かなり“不穏”なもの」が発見されたとも語っています。
イギリスの自動車メーカーは、「ECU(Electronic Control Unit)」と呼ばれる電子制御装置を中国から輸入していますが、さまざまな保証や商業契約から、装置の内部を確認してはならない取り決めになっています。
中国はその取り決めを利用して、イギリス政府に知られないよう、ECUの中に追跡デバイスを埋め込んでいたというわけです。
イギリス政府通信本部(GCHQ)の元アナリストは、こうした追跡装置について「中国は、特定の目標を狙うよりもまず “量” を揃えることを目的としており、できるだけ多くの車に装置を搭載することでいつでも追跡できる状況を整備しようとしている」と指摘しています。
また、イギリス保守党の元党首「イアン・ダンカン・スミス」下院議員は、この問題に対し「安全保障、防衛、開発、外交政策の統合的見直しを行い、中国を体系的な脅威と呼ぶ時が来た」と述べました。
一方の中国は、相変わらず事実無根と主張しており、「経済および貿易協力に対する政治的操作や、中国企業に対するいかなる中傷にも断固として反対する」と反発しているとのことです。
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