米上院は14日、連邦政府が所有する機器で中国系動画投稿アプリ「TikTok」の使用を禁じる法案を全会一致で可決しました。
この法案は、中国への情報流出を警戒した措置で、今後、下院でも可決され、バイデン大統領が署名すれば成立します。
連邦捜査局(FBI)のレイ長官は11月に行われた議会証言で、TikTokについて「中国政府が利用者のデータ収集に使ったり、恣意的な情報提供で影響力を行使したりする可能性がある」と警告しています。
国務省や国防総省、国土安全保障省などは、連邦政府の機器でのTikTok使用を既に禁じており、州レベルでも同様の動きが広がっています。
今月12日、インディアナ州は、TikTokと運営会社の「ByteDance(バイトダンス)」を相手取り、未成年に悪影響を及ぼす不適切なコンテンツを配信している上、中国への情報流出の懸念があるとして、緊急差し止めと民事制裁金支払いを求めて提訴しました。
訴訟の法廷文書には、今年7月に「米連邦通信委員会(FCC)」の委員長が述べた「TikTokは羊の皮を被った狼だ」との言葉がそのまま引用されており、さらに「インディアナ州の消費者を騙してデータへのリスクについて誤解させることが許されている限り、消費者とプライバシーがTikTokの餌食となる」とも記載されているとのことです。
このようにアメリカでは、TikTokを使用することで、国家安全保障を脅かす恐れがあるとして、次々と制限を強化しています。
その一方で、日本では法務大臣の古川禎久(よしひさ)や、デジタル大臣の河野太郎が自ら進んでTikTokを政府広報に用いており、今でも批判の対象となっています。
○法務省が中国企業のTikTokと連携し、成人年齢引き下げについての注意点を呼びかけし、国民から非難殺到
○【デジタル庁】マイナンバー制度普及のために“中国の侵略ツール”として世界的に問題視される「TikTok」と連携し、批判殺到
○【崖っぷち】河野太郎デジタル大臣、TikTok問題で次期総理への道が断たれる危機に 自民党内で“河野離れ”が加速
全世界を脅かし、スパイ工作を繰り返してきた中国共産党が一刻も早く滅び去り、この地上に真の平和と安息が訪れますことを心から祈ります。
○【追い詰められる中国】アメリカの半導体規制は不当としてWTOに提訴するも、国際ルールを遵守してこなかった中国に批判集中 さらに日本とオランダがアメリカの対中輸出規制への参加に基本合意
○【アメリカ】ファーウェイなど中国大手5社の通信機器を販売禁止 国家安全保障に「容認しがたいリスク」をもたらす恐れがある
○米連邦通信委員会が「TikTok」の全面禁止を求める 収集した全ての個人情報が中国政府に閲覧される恐れ 一方の日本政府は積極的に広報に活用
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