
中国の通信機器大手・ファーウェイは、欧州で自社製品の排除が進んでいることを受け、フランス北東部ブリュマトに建設したばかりの欧州初の工場について、稼働を見送り、売却する方向で検討していることが分かりました。
ファーウェイ、初の海外工場を売却検討 欧州で製品排除が拡大https://t.co/Ptivq4jX9u
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) November 6, 2025
ファーウェイのフランス工場は9月に完成したばかりで、敷地面積は8ヘクタール、建屋は約5万2000平方メートルに及び、2026年初頭から通信事業者向けに3G、4G、5Gアンテナを生産する計画でした。
ブリュマトはアグノー市を中心とする広域行政圏に属しており、ファーウェイの工場建設は地域振興の起爆剤として期待され、将来的に最大500人の雇用を生み出す見通しとされていました。
しかし、欧州では数年前からファーウェイをはじめとする中国メーカーの機器を通信網から排除する動きが強まっており、中でもフランスは2020年ごろから他国に先駆けて、国家安全保障の観点からファーウェイ製品の使用を制限してきました。
またファーウェイは、オランダの大手通信キャリア3社のうち1社の通信設備にバックドアを仕込み、利用者のデータを収集していた疑いが持たれています。
◯オランダでファーウェイ製品の「バックドア」発見、政府が調査
こうした状況を受け、ファーウェイは完成した工場の稼働を見送り、売却の検討を進めているとみられています。
中国によるスパイ工作に終止符が打たれ、誰もが安心して利用できるネット環境が整備されますことを心から祈ります。
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