
中国の習近平国家主席は19日、村山富市元総理が死去したことを受けて、石破総理宛に弔電を送りました。
習近平主席、村山富市元首相の死去で弔電 石破首相あて、村山談話の「精神は厳守」求める https://t.co/j7HAJiPBgZ
中国側は、村山氏が首相在任中に日本の植民地支配を認めて謝罪を表明した「村山談話」を出したことを評価している。
— 産経ニュース (@Sankei_news) October 19, 2025
習近平は弔電の中で、「村山先生は日本の正義感に富んだ政治家であり、中国人民の古い友人でもあり、長年にわたって中日友好事業に尽力してきた」と強調し、その上で、「村山先生は1995年に当時の日本首相として歴史問題について公式談話を発表し、日本の侵略戦争と植民地統治の歴史を認めて深く反省し、被害国に謝罪した。『村山談話』の精神はしっかりと守られるべきだ」と述べました。
さらに、「日本が中国と向き合い、歴史を鏡として未来に向かうことを希望する」とした上で「戦略的互恵関係の発展」を共に進めるよう呼びかけました。
一方、石破総理は、村山富市の死去を受けて「突然の訃報に接し、驚きと悲しみを禁じ得ないところであります」とし、「いわゆる村山談話は、先般の(自身が発出した戦後80年の)所感でも申し上げましたが、その立場を引き継いでおり、そのことに変わりはございません。村山談話を評価するような立場にはおりませんし、それを引き継いでいることは、所感でも申し述べた通りです。それに尽きますね」と述べています。
今回、自民党の新総裁に高市早苗が選出されましたが、彼女は村山富市が総理大臣に就任した当初から「(中国をはじめとしたアジア諸国に対し)勝手に代表して謝ってもらっては困る」と指摘し、その姿勢を厳しく追及していました。
◯高市早苗氏、村山富市首相に「先の大戦、勝手に謝っては困る」 1年生議員のときに追及
今から30年前の平成7年(1995)、自民党は権力維持のための社会党と手を組む自社さ連立政権で村山富市首相の村山談話の発出を許した。この年は阪神淡路大震災、オウム事件という凶事(まがごと)も続く。村山首相が伊勢神宮の新年参拝もしなかった。そんな時代状況に若き高石早苗さんは果敢に対峙した。 https://t.co/zeOqyaWEzV pic.twitter.com/UfqZbhAkCQ
— 西村幸祐 (@kohyu1952) October 16, 2025
親中派の核心的な人物の死去と、中国に対して強硬な姿勢をとる高市早苗の総裁就任が同時期に重なったことで、中国側が日本の政界の動きを警戒し、村山談話の存続を促す狙いから、こうした弔電を送った可能性があります。
正しい歴史認識に基づいたフェアな外交が行われ、真に平和な世界が実現しますことを心から祈ります。
◯村山富市元首相(101歳)が死去 『村山談話』で日本軍による植民地支配と侵略行為を認め、中国から「良心的かつ理性的な日本の政治家」と評価される
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