
鴨川メガソーラーの建設を手がけていた中川企画建設(大阪市)が、資金繰りの悪化により事実上倒産したことが分かりました。
現在、同社は会社更生法の適用を大阪地方裁判所に申請しており、負債額は608の債権者に対して約222億2260万円に上っています。
ソーラーパネルは主に産業廃棄物として扱われ、本来なら設置者や事業者(排出者)が適正な処理責任を負いますが、事業者が倒産した場合どうなるか。 #鴨川メガソーラー の太陽光パネルは40万枚、他人事ではなく、今後の動向を注視して参ります。 https://t.co/HFkeEj9d2b
— 鴨川の山と川と海を守る会 (@kamogawa_mamoru) October 14, 2025
中川企画建設は昭和38年に創業し、当初はパチンコ店の建設工事を中心に事業を手がけ、その後、公共施設やホテル、スーパー、マンション、工場、物流施設、官公庁の土木工事などへと事業を広げていきました。
近年はメガソーラーの建設事業が売上高の半分近くを占め、2019年5月期には全体の売上高が200億円を超え、2022年5月期にはおよそ283億7600万円に達しました。
しかし、メガソーラー建設や、資金を立て替えて公共施設を整備するPFI事業など、完工後にならないと代金を回収できない案件が増え、資金繰りを維持するために金融機関からの借り入れを繰り返していました。
こうした中で、災害による追加工事や契約先とのトラブルも重なり、2024年には取引業者への支払いが遅れる事態となりました。
また、鴨川メガソーラーの建設事業では、伐採した樹木を建設予定地に放置するなど、安全面への配慮を欠いた工事を進めてきたため、このままでは土砂災害を引き起こす恐れがあるとして、各方面から強い批判を受けてきました。
◯【千葉県・鴨川市】メガソーラー建設予定地に大量の伐採した樹木が散乱 県は事業者に対して58回の行政指導 事業所はほぼ廃墟状態
◯【千葉県鴨川市】日本最大級のメガソーラー建設計画が進む 樹木20万6518本を伐採、約47万枚の太陽光パネルを設置「これを許せば取り返しがつかないことになる」
鴨川メガソーラーの施工者のAS鴨川ソーラーパワー合同会社の代表社員のCES合同会社の代表社員の中川企画建設 (長い…)さん、いろんなところのメガソーラーやってるけど土砂流出のトラブル(姶良とか)も起こしているそうで不安しかない
— だーすー (@Dasu_bader) September 1, 2025
同社は現在も事業を継続しており、今後、スポンサー企業を選定して再建を進める方針ですが、全国で多くのメガソーラー建設を手がけていたことから、各地でトラブルや災害が発生した際の対応の遅れや、建設途中の案件が放置されるのではないかと懸念されています。
山林乱伐採・鴨川メガソーラー。あのまま放置に?
事業者倒産で、誰が山肌保全、復旧させるのか。以下の記事に社名が登場する、千葉県・鴨川メガソーラー開発事業の代表「中川企画建設(株)」が10/9に会社更生法の適用を申請。
https://t.co/ul2ml2xrka— KATOU Fumihiro (@mostsouthguitar) October 9, 2025
メガソーラーをはじめ、再生エネルギー発電のリスクがさらに広く認知され、不要な利権が跡形もなく消滅しますことを心から祈ります。
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