【佐賀県警】40代の科捜研職員、DNA鑑定を実施したように装って嘘の報告 証拠隠滅などの疑いで書類送検し、懲戒免職

【佐賀県警】40代の科捜研職員、DNA鑑定を実施したように装って嘘の報告 証拠隠滅などの疑いで書類送検し、懲戒免職

佐賀県警は8日、科学捜査研究所に所属する40代の男性職員について、未実施のDNA鑑定を実施したかのように装い、嘘の報告をしていたなどとして、証拠隠滅などの疑いで書類送検し、懲戒免職にしたと発表しました。

40代の男性職員は、2017年から2024年までの7年間に632件のDNA鑑定を担当しましたが、このうち130件が不適切と判断されました。

具体的には、未実施の鑑定を実施したかのように装って嘘の報告をしたほか、鑑定に必要な資料を紛失したにもかかわらず、別の資料を使って偽造していたとのことです。

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不適切とされた鑑定のうち16件は、殺人未遂や窃盗、不同意わいせつ、ストーカー事件などの証拠として検察に送られていましたが、県警は「公判には影響しないと判断している」と説明しています。

職員は内部調査に対し、「上司によく見られたいと思った」などと述べ、行為を認めているとのことです。

日本の刑事司法は「証拠至上主義」であり、証拠の信用性が裁判の行方を左右しますが、今回の不祥事は、その根幹を揺るがしかねない重大な問題だと指摘されています。

あらゆる不正行為が撲滅され、すべての国民が安心して暮らせる社会となりますことを心から祈ります。

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