朝日新聞と日経新聞、記事を無断で複製されているとしてAI検索の米新興企業『パープレキシティ』を提訴 記事の利用の差し止めと44億円の賠償を求める

朝日新聞と日経新聞、記事を無断で複製されているとしてAI検索の米新興企業『パープレキシティ』を提訴 記事の利用の差し止めと44億円の賠償を求める

朝日新聞社と日本経済新聞社は26日、アメリカのAI企業「パープレキシティ」が記事を無断で使用し、著作権を侵害したとして、使用の差し止めと44億円損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。

パープレキシティは、チャットボット型の検索エンジンを提供しており、ウェブ上の情報をもとに回答を生成し、その中で根拠となる情報源を示す機能を備えています。

訴状によると、遅くとも昨年6月ごろから2社の記事が無断で複製され、パープレキシティのユーザーへの回答に使用されているとのことです。

また、パープレキシティの利用時に、回答に引用元として社名が表示されるものの、実際の記事とは異なる誤った情報が含まれていると主張しています。

朝日新聞社は「業界全体でも対応を求めてきたが、改善が見られないまま無断利用が続く状況は看過できない」とし、日本経済新聞社は「共同提訴によって記事を許諾なしに利用していることを明確にし、野放図な著作権侵害に歯止めをかけたい」とコメントしています。

これを受け、パープレキシティ側は「われわれは訴状の内容を確認していないので、コメントすることはできない。この誤解が解けるまで少し待っていてほしい」と述べています。

パープレキシティを巡っては、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)や読売新聞も記事を無断で利用されたとして訴えを起こしています。

◯【読売新聞】生成AIで記事が12万本以上も無断利用されたとしてアメリカの生成AI事業者『パープレキシティ』を提訴 記事の利用の差し止めと21億6000万円の損害賠償を請求

さらに、記事が無断で複製されるようになった時期に、ソフトバンクがパープレキシティと提携し、AI検索エンジン「Perplexity Pro(パープレキシティ・プロ)」の1年間無料トライアルの提供を開始していました。

◯ソフトバンクとPerplexityが提携開始!無料でPerplexityを使う方法と条件は?

全てのテクノロジーが、人類の発展のために正しく用いられますことを心から祈ります。

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