
ニューヨーク連邦地方裁判所は22日、中国の化学品メーカーの女幹部に対し、「フェンタニル」の原料をアメリカへ密輸した罪などで懲役15年の実刑判決を言い渡しました。
中国フェンタニル組織、女幹部に懲役15年 日本法人のサイト運営者https://t.co/5lkSjF3AcN
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) August 22, 2025
実刑判決を受けたのは、中国・武漢の化学品メーカー「Hubei Amarvel Biotech(湖北精奥生物科技)」の元幹部、陳依依(Chen YiYi)被告(33)です。

フェンタニル原料の密輸を巡って、中国人に実刑判決が下されたのは今回が初めてとのことです。
陳被告は、マーケティングマネジャーの肩書で活動し、ウェブサイト構築や商談の通訳をしてきたほか、同社が名古屋に設立した「FIRSKY株式会社」のホームページ作成・運営にも携わっていました。
中企女高管走私芬太尼前體 在美獲刑15年
8月22日,紐約南區法院對一名中國女高管宣判重刑,案件牽涉跨國販運芬太尼前體,並直指供應鏈源頭。
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— 新唐人電視台 (@NTDChinese) August 24, 2025
陳被告は、DEA(米麻薬取締局)のおとり捜査で上司の王慶周とともに拘束された後、「Hubei Amarvel Biotech」について、日本や中国、アメリカに多くの関連会社を抱えていると証言しました。
さらに、名古屋の「FIRSKY株式会社」が組織の司令塔を担っていることや、ボスは中国人のFengzhi Xia(夏峰志)という人物であることも明らかにしました。
このボスとされる男は名古屋だけでなく沖縄県那覇市にも拠点を持つとみられ、現在も行方をくらませています。
◯アメリカへの合成麻薬『フェンタニル』密輸、中国組織が名古屋に拠点 致死量はわずか2ミリグラム
加藤財務大臣は、2024年までの6年間に日本の税関でフェンタニルが押収された記録はないとしていますが、日本は中国やメキシコに比べて警戒が手薄なことから、密輸の経路として利用される危険性があると指摘されてきました。
◯Japan says no fentanyl seized at border in six years after US smuggling report
現実に、沖縄などでは「エトミデート」と呼ばれる違法薬物が出回っており、吸引した人がまるでゾンビのようになることから“ゾンビたばこ”とも呼ばれています。
違法薬物の密輸や密売に関わる全ての悪人たちが、一人残らず厳正に裁かれますことを心から祈ります。
◯日本の薬はほとんど中国製だったことが判明 原材料を中国メーカーに依存
◯【現代版アヘン戦争】中国が米国に麻薬「フェンタニル」を蔓延させ、薬物過剰摂取の死者数が過去最多の10万人越え
◯大麻草入りのクッキーを食べた大学生が2階の窓から飛び降り、病院に搬送されていたことが判明「SNSで著名人が宣伝をしていたのを見て興味を持った」
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