
ヴィレッジヴァンガードコーポレーションは、業績不振を受けて、2026年5月期以降に全店舗のおよそ3割を閉店する方針を明らかにしました。
雑貨店のヴィレッジヴァンガード、81店を閉店へ 2期連続最終赤字https://t.co/IB2hCGGh2Q
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) July 11, 2025
同社は、雑貨チェーンの「ヴィレッジヴァンガード」を展開しており、今年5月末時点で全国に293店舗を構えていますが、このうち約3割にあたる81店舗の閉店を検討しており、今期中だけでも39店舗の撤退を計画しています。
2025年5月期の連結決算は、最終損益が42億円の赤字となり、店舗の閉鎖にともなう棚卸資産の評価損などで32億円の特別損失を計上したことが影響しました。
今後は店舗の再編とともにオンライン事業に軸足を移す方針で、2026年5月期の売上高は259億円(前期比4%増)、最終損益は8億4700万円の黒字を見込んでいます。
ヴィレッジヴァンガードは、各店舗の店長やスタッフに仕入れや販売の裁量を委ねる「権限委譲」のスタイルをとっているため、店舗ごとの独自性が保たれ、他にはないユニークな世界観が生み出されていました。
ところが最近では、商品ラインナップが“普通”になりつつあることや、従業員への教育が行き渡らず「ヴィレヴァンらしさ」を象徴していた手書きのPOPを作れる人材が減っていることなども、売り上げ減少の一因と見られています。
さらに、アルバイトの賃金は基本的に最低時給にとどまり、社員登用の道も険しいため、人材の流出が続いているとも指摘されています。
真に実力のある企業が存続し、人々の暮らしに根ざした有益な文化が守られていきますことを心から祈ります。
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