
アメリカ・ネブラスカ州の司法長官は、中国の格安通販サイト「Temu」が個人情報を不正に取得するなど、州の消費者保護法に違反したとして、同社を提訴しました。
米ネブラスカ州、Temuを提訴 個人情報の不正取得や虚偽表示の疑いhttps://t.co/DRINQ1hZLq
— 看中国【日本】ビジョンタイムズ・ジャパン (@visiontimesjp) June 14, 2025
ネブラスカ州のマイク・ヒルガーズ司法長官によると、Temuはスマートフォン向けのアプリを通じて、ユーザーの同意を得ずに広範な個人データを収集していた疑いがあるとのことです。
一部では、マルウェアとみられるプログラムを用いて端末のセキュリティを回避し、利用者の端末に無制限にアクセスしていたケースもあったと指摘しています。
また、こうしたデータが中国当局に渡るおそれがあるとして、司法長官は「州民や地元企業に深刻な影響を及ぼしている」と述べ、強い懸念を示しています。
司法長官は「ユーザーは一度アプリをダウンロードすると、自らの個人情報を管理する権利を事実上失ってしまう」として注意を呼びかけています。
このほか、Temuでは実際の商品とサイト上の説明が異なる事例が多数確認されており、誤解を招く商品画像や紹介文の掲載、高評価レビューの操作などが行われていた疑いも持たれています。
また、実際の市場価格より高い「参考価格」を表示し、値引きされているように見せる販売手法も問題視されています。
さらに、ネブラスカ州内の大学や企業のロゴを無断で使用した商品が正規品として販売されていたケースや、「地元製」と表示されながら、実際には海外で生産された商品も見つかっており、知的財産権の侵害や表示の不適切さも指摘されています。
ヒルガーズ司法長官は「Temuは州民のプライバシーを危険にさらしている」と述べたうえで、「搾取的な行為に対して責任を追及し、オンライン市場の公正と安全を守っていく」としています。
州の検察当局は、Temuに対して違法行為の差し止めや被害者への救済措置、さらに州法に基づく制裁などを求めていく方針を示しています。
Temuをはじめとする中国系サイトの危険性がさらに広く認知され、これ以上被害が広がらないことを心から祈ります。
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