【大阪万博】中国館でも工事費未払い1.1億円 アンゴラ、マルタ合わせて150人が支払いを受けられず「指定された期日までに間に合わなかった」「クオリティーが悪い」などの理由で

【大阪万博】中国館でも工事費未払い1.1億円 アンゴラ、マルタ合わせて150人が支払いを受けられず「指定された期日までに間に合わなかった」「クオリティーが悪い」などの理由で

大阪万博の海外パビリオンで工事費の未払いが相次いでいる問題で、新たに中国も、パビリオンの工事費の一部を業者に支払っていないことが明らかになりました。

神戸市の電気工事会社の社長は、13日に大阪府庁で記者会見を開き、中国パビリオンの工事費用約3700万円が支払われていないことを明らかにしました。

男性によると、同社は2次下請けにあたり、工事代金が支払われないのは、元請け業者による1次下請けへの約1億1千万円の未払いが原因とのことです。

男性は、業界内で相次ぐ未払いトラブルの解決を求め、今年3月に大阪府へ情報提供していたことを踏まえ、「何の進展もなく歯がゆい」と語りました。

また、未払いをするような企業は工事を受注できないはずだと考えていたとして、「夢にも思っていなかった。がっかりしている」とも話しました。

現在、アンゴラとマルタのパビリオンでも未払いが発生しており、中国を含めると、およそ150人が工事費の支払いを受けられないまま、苦しい状況に置かれているとのことです。

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マルタ館の建設に参入した1次下請け会社の男は、この日の会見で「戦場と化した現場だった」とし、「本当に24時間、不眠不休で、睡眠も食事もまともにとれない過酷な状況で働いた」と訴え、工事終盤は自宅に帰れず、風呂にも入らず、現場に泊まり込んで作業したと明かしました。

ところが、元請け側からは、未払いの理由として「指定された期日までに間に合わなかった」「クオリティーが悪い」などと告げられ、現在も支払いを受けられていないそうです。

大阪府などは、こうした状況について「工事は民間同士の契約であり、未払い費用を税金で立て替えるのは難しい」との立場を示しており、吉村洋文知事も同様の見解を述べています。

当初は、大阪万博によって3兆円の経済波及効果が見込まれると報じられていましたが、その裏で多くの建設業者が生活苦に陥り、企業の倒産危機にも直面しています。

国民の生活を顧みない無責任な行政運営が、根本から正されますことを心から祈ります。

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