
アメリカのトランプ大統領と実業家イーロン・マスクが巨額の歳出法案をめぐって決裂し、互いに非難の応酬を繰り広げています。
イーロン・マスクは4日、「申し訳ないですが、もう我慢できないんです。 この巨大で法外な、利益誘導に満ちた議会支出法案は、うんざりするほど忌まわしいものだ。 これに賛成した人たちは恥を知れ。自分たちが間違ったことをしたと、わかっているはずだ」とXに投稿しました。
I’m sorry, but I just can’t stand it anymore.
This massive, outrageous, pork-filled Congressional spending bill is a disgusting abomination.
Shame on those who voted for it: you know you did wrong. You know it.
— Elon Musk (@elonmusk) June 3, 2025
現在、イーロン・マスクは、EV車の税額控除の削減が盛り込まれた法案に強く反発しており、「この法案はアメリカの財政赤字をさらに悪化させる」として、上院共和党に対し廃案にするよう呼びかけています。
こうした批判に対し、トランプ大統領は5日、「イーロンは疲れ果てていたので(DOGEを)辞任するよう促し、誰も欲しがっていなかったEV車を皆に買わせることを強制していた彼のEV義務を撤廃しました(彼は何か月も前から私がそうするつもりだと分かっていた!)。すると、彼は正気じゃなくなった(went CRAZY)」と投稿しました。
するとイーロン・マスクは、トランプ大統領の投稿から約10分後に「どうぞ、私を喜ばせてください」と投稿し、さらに続けて「爆弾を投下する時が来た。トランプはエプスタイン・ファイルに含まれている。だからあのリストは公開されないんだ。DJT(トランプのこと)、良い1日を!」と投稿しました。
◯トランプ大統領「イーロンは正気じゃなくなった」 マスク氏「彼はエプスタインリストに入っている」
これに対し、トランプ大統領も反論し、「国家予算を節約する最善の方法は、イーロン・マスクの政府補助金と契約を打ち切ることだ」と投稿しました。
現在、イーロン・マスクは宇宙企業SpaceXを通じて政府と莫大な額の契約を結んでおり、トランプ大統領はその契約の打ち切りをちらつかせることで牽制しています。
◯【終わらない宇宙詐欺】米政府、イーロンマスクのスペースXなど3社に計約2兆円を支払うと発表
非難の応酬を受けて、イーロン率いる「テスラ」の株価は、トランプ大統領との関係悪化が懸念材料と見なされ、前日から14%下落したとのことです。
◯【崖っぷちのイーロン・マスク】今年1月から4月までの間に個人資産が約16兆700億円減少 欧米ではテスラの不買運動、X離れが加速 EU園のXユーザーは1000万人減少
コメントを書く