
物価高などの影響で多くの病院が深刻な経営難に陥り、全国で6割以上の病院が赤字となっていることが分かりました。
“全国6割以上の病院が赤字” 調査団体「地域医療は崩壊寸前」https://t.co/E1R1bHdz2Q #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) March 12, 2025
全国の病院で作る6つの団体は12日、東京の日本医師会で会見を開き、全国1700余りの病院の経営状況に関する調査結果を発表しました。
約1700の病院のうち、昨年6月から11月までに経常利益が赤字となった病院は全体の61.2%に上り、2023年の同時期と比べて10.4ポイント増加したとのことです。
また、補助金などを除いた医業利益を見ると、69%の病院が赤字で、2023年より4.2ポイント増加しています。
こうした背景には、物価高などによる経費の増加が挙げられ、病院給食などの「委託費」は2023年比で4.2%上昇し、「給与費」も2.7%増加しました。
しかし、こうした物価や人件費の上昇に対し、診療報酬などの収入が追いつかず、地域医療は崩壊寸前の状況にあると報告しています。
調査を行った日本医療法人協会の太田圭洋副会長は、「病床の利用率が90%を超えないと黒字にならない病院もあるとみられ、地域の病院が突然無くなるような事態にある。国には、物価などの上昇に応じて診療報酬が上がる仕組みを考えてもらわないと、持続的に医療を提供することは不可能だ」と話しました。
誰もが安心して適切な医療を受けられる環境が守られますことを心から祈ります。
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