米IT大手のメタが、トランプ次期米大統領の就任式向け基金に対して、100万ドル(約1億5000万円)を寄付したことが分かりました。
メタのマーク・ザッカーバーグCEOは、2021年1月の議会襲撃事件を受けて、フェイスブック上のトランプのアカウントを凍結するなど、トランプに対して対立の姿勢を示していましたが、先月の大統領選前からトランプに接近する動きを見せるようになりました。
ザッカーバーグCEOは、7月に起きたトランプの暗殺未遂事件について、立ち上がってこぶしを上げた姿が「これまでの人生で見たこともないほどかっこよかった」と発言したほか、11月末にはトランプと会食し、寄付を行うことを伝え、さらにメタが開発する最新のスマートグラスのデモンストレーションを行い、プレゼントしたとのことです。
トランプは、3月の時点でフェイスブックを「国民の敵」と呼び、メタ株の下落を招いたほか、7月にはザッカーバーグCEOのような「選挙詐欺師」を投獄すると明言し、敵意をあらわにしていました。
こうした背景から、ザッカーバーグCEOは逮捕を恐れ、保身のためにトランプに接近し、関係回復を図っているのではないかと見られています。
また、ザッカーバーグCEOだけでなく、テクノロジー業界の幹部らがこぞってトランプへの面会を求めており、11月にアルファベットのスンダー・ピチャイCEOが面会、アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾスも来週、面会を予定しています。
このように、民主党のバイデンに与していたテクノロジー業界が、一斉にトランプに擦り寄り、利益優先の風見鶏のような動きを見せているため、ネット上では冷ややかなコメントが殺到しています。
政府と企業の癒着の実態が全て明らかにされ、透明かつクリーンな政治が行われますことを心から祈ります。
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