上川陽子外務大臣は23日、米ニューヨークの国連本部で中国の王毅外相と会談し、日本人学校に通う男子児童が刺殺された事件に関し、事実の解明や再発防止の徹底などを求めました。

上川大臣は、「日中関係の基礎は国民どうしの交流にあるが、その交流に深刻な打撃を与える大きな事件が発生した」と述べた上で、犯人の動機を含む真相解明や、中国に住む日本人の安全確保のための具体的措置を要求したほか、「根拠のない悪質で反日的なSNSの投稿は、子どもたちの安全に直結し絶対に容認できない」として、早急な取り締まりの徹底を強く求めました。

しかし一方の王毅外相は、「日本側は事件を冷静かつ理性的に扱うべきであり、政治問題化し、拡大させることを避けるべきだ」と述べ、中国外務省も「中国に反日教育は存在しない」とし、事件は反日思想に基づくものではなく偶発的なものだと会見で示唆し、謝罪すらしませんでした。

このように中国政府は、依然として傲慢な態度をとっており、謝罪すら引き出せない日本側の弱気な姿勢に国民からの批判が高まっています。

さらに上川大臣が、「できることは全てやる」と述べ、中国国内の日本人学校・12校の警備強化のため、外務省の今年度予算から4300万円を拠出すると発表したことに対しても、ネット上では「すべてやるって、金出しただけやん。 しかもなんで日本が払うん？」「じゃあ渡航レベルあげろ」「相手の譲歩を少しも引き出せないなんて、これを外交の失敗と言わず何を持って失敗という？」といった批判の声が殺到しています。

国民の安全を第一優先とする、誠実な外交政策が行われますことを心から祈ります。

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