【イーロン・マスク】X(旧Twitter)のブラジル事務所を閉鎖 ブラジル最高裁の判事から、一部アカウントの停止命令に従わなければブラジル現地法定代理人を逮捕すると脅迫されたと主張

【イーロン・マスク】X(旧Twitter)のブラジル事務所を閉鎖 ブラジル最高裁の判事から、一部アカウントの停止命令に従わなければブラジル現地法定代理人を逮捕すると脅迫されたと主張

X(旧:Twitter)が、ブラジルの最高裁判所のアレクサンドル・デ・モラエス判事から「検閲命令に従わなければ同社の法定代理人を逮捕する」と脅迫を受けたとして、ブラジルでの事業を直ちに閉鎖すると発表しました。

今年4月、ブラジルの最高裁判所は、ルラ政権に反発する大規模デモの鎮圧のため、ジャイル・ボルソナーロ前大統領を支持する複数の保守系アカウントの停止や投稿を削除するよう命じました。

これに対しXは、「裁判所の判決により、ブラジルで特定の人気アカウントを停止せざるを得なくなりました」「従わない場合は毎日罰金を科せられると脅されています」と発表したものの、命令が発効された理由や、どの投稿が法律に違反しているかなどといった詳細は不明と説明していました。

その後、Xのオーナーであるイーロン・マスクは、「このような強引な措置はブラジルの法律と国民の意思に違反しています」「今回対象となった全てのアカウントの制限を解除します」と述べ、最高裁判所の命令に従わない意向を表明しました。

さらに、「どの裁判所または裁判官が、どのような根拠でこの命令を出したかを明かすことは禁じられています」と前置きした上で、命令を下したのがモラエス判事であることを暴露し、「この裁判官はブラジルの憲法と国民を繰り返し裏切ってきました。ただちに辞任するか弾劾されるべきです。恥を知れ」と痛烈に非難しました。

これを受け、モラエス判事は、イーロン・マスクについて、司法妨害などの疑いがあるとして捜査対象に含めるとの決定を下したほか、Xが命令に反してアカウント制限を解除した場合、1アカウントごとに月10万レアル(約300万円)の罰金を科すとも警告しました。

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アレクサンドル・デ・モラエス

その後も両者の対立は続いており、今月16日にはモラエス判事がXに対し、「命令に応じなければ、同社の法定代理人を逮捕する」と通告しました。

このモラエス判事の動きに反発し、Xは公式アカウントを通じて「昨夜、アレクサンドル・デ・モラエスは、ブラジルにいる我々の法定代理人に対し、検閲命令に従わなければ逮捕すると脅した。彼は秘密命令でそうしたが、私たちは彼の行動を暴露するためにここでそれを共有する」と述べ、モラエス判事が署名した命令書の画像を公開しました。

また、「私たちのスタッフの安全を守るため、私たちはブラジルでの事業を直ちに閉鎖することを決定しました」とし、「このような決断をせざるを得なくなったことを深く悲しんでいます。責任はひとえにアレクサンドル・デ・モラエスにある。彼の行為は民主的な政治とは相容れない。ブラジル国民は、民主主義か、アレクサンドル・デ・モラエスか、選択を迫られている」と訴えました。

ジャイル・ボルソナーロ前大統領は、民主主義を重んじ、コロナワクチン接種にも懐疑的な意見を述べていたほか、イーロン・マスクとの会談では「スマートフォンは自由の象徴です。スマホを沈黙させることはできません」とも話し、言論統制などに否定的な姿勢をとっていました。

しかし、ボルソナーロ前大統領は、クーデターを扇動した疑いで公職への立候補を8年間禁じられた上、横領の疑いなどで立件されるなど、ルラ政権から激しい弾圧を受けています。

民主主義を破壊し、言論の自由を奪う悪人たちが一掃され、この地上に真の平和と安息が訪れますことを心から祈ります。

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